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学会誌

論文抄録

『医学教育』45巻・第2号【抄録】2014年04月25日

INDEX
教育実践
研究
大阪大学における臨床実習総括試験の特性解析
…渡部 健二,和佐 勝史,濱崎 俊光,樂木 宏実,土岐 祐一郎
教育実践
研究
模擬患者(SP)参加型診療シミュレーション実習の意義
-2大学3年間の学生による評価票調査から-
…鈴木 富雄,阿部 恵子,佐藤 元紀,伴 信太郎,松井 俊和,石原 慎,大槻 眞嗣
総 説 医学教育におけるカリキュラム/プログラム評価
…錦織 宏,西城 卓也,田川 まさみ
短 報 リハビリテーション関連職種を対象とした職場内卒後教育プログラムによる脳卒中患者診療への自主性の変化
…西尾 大祐,前島 伸一郎,大沢 愛子,武田 英孝,平野 恵健,木川 浩志,丸山 仁司
特別企画 温故知新:指導医養成講習会について畑尾正彦先生にうかがう
…インタビュイー 畑尾 正彦先生
インタビュアー 日下 隼人先生,大和 眞史先生
大阪大学における臨床実習総括試験の特性解析

渡部 健二*1,2 和佐 勝史*1,3 濱崎 俊光*4 樂木 宏実*5 土岐 祐一郎*1,6

要旨:
背景:大阪大学で新しく導入した臨床実習総括試験の特性を明らかにするため,当試験の成績を他の試験と比較検討した.
方法:比較対象は,基礎医学,臨床医学,共用試験CBT,共用試験OSCE,クリニカル・クラークシップとした.
結果:当試験との相関を示すPearson相関係数は全般的に低値を示した(基礎医学 0.32,臨床医学 0.36,共用試験CBT 0.44,共用試験OSCE 0.39,クリニカル・クラークシップ 0.24).主成分分析の結果,当試験,共用試験OSCE,クリニカル・クラークシップは1つの組を形成し,基礎医学,臨床医学,共用試験CBTは別の組を形成した.
結語:当試験は既存の試験とは異なる観点の試験であり,技能,態度,コミュニケーション,臨床推論などが包括的に求められる臨床的課題解決能力の指標となる可能性が示唆された.
キーワード:臨床実習,総括評価,試験特性


*1 大阪大学医学部医学科教育センター,Medical Education Center, Osaka University Medical School
[〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2]
*2 大阪大学大学院消化器内科学,Department of Gastroenterology and Hepatology, Osaka University Medical School
*3 大阪大学大学院小児成育外科学,Department of Pediatric Surgery, Osaka University Medical School
*4 大阪大学大学院医学統計学,Department of Biomedical Statics, Osaka University Medical School
*5 大阪大学大学院老年・腎臓内科学,Department of Geriatric Medicine and Nephrology, Osaka University Medical School
*6 大阪大学大学院消化器外科学,Department of Gastroenterological Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine
受付:2013年6月24日,受理:2014年2月28日
模擬患者(SP)参加型診療シミュレーション実習の意義
-2大学3年間の学生による評価票調査から-

鈴木 富雄*1 阿部 恵子*2 佐藤 元紀*1 伴 信太郎*1 松井 俊和*3 石原 慎*3 大槻 眞嗣*3

要旨:
背景:SP参加型の診療シミュレーション実習の報告は少ない.
方法:2大学の5年生に実習を施行し, 学生による評価票を検討した.
結果:ほとんどの学生が実習は有意義でもっと実習を受けたいと答え,診療の一連の流れができたか, 鑑別診断を考えながらできたかの問いには, 多くの学生が低い自己評価であったが, 身体診察中の患者配慮に関しては約5割の学生ができたと答えた. また,学生は,リアリティと緊張感のある設定で, 初めて体験する診療の一連の流れに難しさを感じながらも, さらなるモチベーションを高め,SPからのフィードバックを重要と感じた.
考察:学生評価の高い, 汎用可能性のある教育プログラムであることが示唆された.
キーワード:医療面接,身体診察,模擬患者(SP)参加型実習,シミュレーション教育,臨床推論能力


*1 名古屋大学医学部附属病院総合診療科,Department of General Medicine, Nagoya University Hospital
[〒466-8560名古屋市昭和区鶴舞町65]
*2 名古屋大学医学系研究科地域医療教育学,Department of Education for Community-oriented Medicine, Nagoya University Graduate School of Medicine
*3 藤田保健衛生大学医学部医学教育企画室,Department of Medical Education, Fujita Health University
受付:2013年9月12日,受理:2014年2月28日
医学教育におけるカリキュラム/プログラム評価

錦織 宏*1 西城 卓也*2 田川 まさみ*3

要旨:
カリキュラム/プログラム評価とは,「学生や研修医を対象にした事後アンケート」に留まるものではなく,一定の目的をもって,計画された教育活動を多角的に評価する営みである.
以下の問いについて考えながら,評価を計画する.
・なぜ評価を行うのか?
・誰に向けての評価なのか?
・何を評価するのか?
・どのように評価するのか?
・誰が評価するのか?
・誰から情報を得るのか?
・いつ評価するのか?
・評価結果をどのように用いるのか?
カリキュラム/プログラム評価の目的は教育活動の改革にある.
キーワード:医学教育,カリキュラム,プログラム,評価


*1 京都大学大学院医学研究科医学教育推進センター,Center for Medical Education,   Graduate School of Medicine, Kyoto University
[〒606-8500 京都市左京区吉田近衛町]
*2 岐阜大学医学教育開発研究センター,Medical Education Development Center, Gifu University
*3 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科医歯学教育開発センター,Center for Innovation in Medical and Dental Education, Kagoshima University Graduate School of Medical and Dental Sciences
受付:2014年3月28日,受理:2014年3月30日
リハビリテーション関連職種を対象とした職場内卒後教育プログラムによる脳卒中患者診療への自主性の変化

西尾 大祐*1,2 前島 伸一郎*3 大沢 愛子*4 武田 英孝*5 平野 恵健*1,6
木川 浩志*1 丸山 仁司*2

要旨: 
背景:脳卒中患者のリハビリテーション(リハ)において,リハ関連職種が患者の病態を正しく評価することはリハ目標の設定や効果的な訓練を行うために重要である.リハ関連職種に対して職場内卒後教育プログラムを実施し,脳卒中患者診療への自主性の変化を検討した.
方法:回復期リハ病棟に勤務するリハ関連職種に対して,脳卒中患者の症例報告や神経学的診察の手技を中心とした卒後教育プログラムを週1回の頻度で計35回行った.プログラム開始時・終了時・終了6カ月後にリハ関連職種が患者背景・バイタルサイン・身体所見・神経学的所見・検査所見・疾病の基礎知識を得ることへの自主性を自己評価し,各評価項目を時期別に比較した.
結果:開始時より終了時に自主性が向上した評価項目は患者背景・神経学的所見・検査所見・疾病の基礎知識であった.開始時より終了6カ月後に自主性が向上した調査項目は患者背景・身体所見・神経学的所見・検査所見・疾病の基礎知識であった.
考察:脳卒中患者診療に関する職場内卒後教育プログラムは,リハ関連職種が医学的所見を得ることに対する自主性を高めることに役立つと考えられた.
キーワード:職場内卒後教育,リハビリテーション関連職種,脳卒中患者診療


*1 飯能靖和病院 リハビリテーション科,Rehabilitation Center, Hanno-Seiwa Hospital
[〒357-0016 埼玉県飯能市下加治137-2]
*2 国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科保健医療学専攻理学療法学分野,Health and Welfare Sciences Course, Graduate School of International University of Health and Welfare
*3 藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座,Nanakuri Sanatorium, Department of Rehabilitation Medicine, Fujita Health University
*4 独立行政法人国立長寿医療研究センターリハビリテーション科,Department of Rehabilitation Medicine, National Center for Geriatrics and Gerontology
*5 国際医療福祉大学山王メディカルセンター神経内科,Department of Neurology, Sanno Medical Center, International University of Health and Welfare
*6 首都大学東京大学院人間健康科学研究科人間健康科学専攻理学療法学域,Graduate School of Human Health Sciences, Tokyo Metropolitan University
受付:2013年9月22日,受理:2014年2月28日
温故知新:指導医養成講習会について畑尾正彦先生にうかがう

インタビュイー 畑尾 正彦先生
インタビュアー 日下 隼人先生・大和 眞史先生

J-STAGE

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