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学会誌

論文抄録

『医学教育』45巻・第1号【抄録】2014年02月25日

INDEX
原 著 医学研究科大学院の若手研究者がメンターに望む指導の男女差
…三品 浩基,佐久嶋 研,佐田 憲映,小泉 順二,杉岡 隆,小林 直人
西村 正治,森 淳一郎,槇野 博史,Mitchell D Feldman,福原 俊一
短 報 骨髄針穿刺においてシミュレーションは医学生の不安を減少させうるのか?
…川﨑 浩三*1 皆木 純子*2 中村 信彦*2
招待論文 医療者教育における教育者養成のこれまでとこれから:
医学教育セミナーとワークショップの歴史が示す将来
…西城 卓也,丹羽 雅之,川上 ちひろ,今福 輪太郎
阪下 和美,藤崎 和彦,鈴木 康之
総 説 医学教育におけるカリキュラム開発
…田川 まさみ,西城 卓也,錦織 宏
掲示版 大阪大学医学部における社会人医学教育:
特定非営利活動法人臨床研究・教育支援センターからの委託を受けて実施した10年間の活動報告
…渡部 健二,和佐 勝史,吉田 雄一,竹原 徹郎
掲示板 ジャカルタ医学教育学会参加報告
…宮地 由佳,錦織 宏
医学研究科大学院の若手研究者がメンターに望む指導の男女差

三品 浩基*1 佐久嶋 研*2 佐田 憲映*3 小泉 順二*4
杉岡 隆*5 小林 直人*6 西村 正治*7 森 淳一郎*8
槇野 博史*3 Mitchell D Feldman*9 10 福原 俊一*1, 11

要旨:
目的:医学研究科の大学院生が希望する研究指導の内容について男女差を評価した.
方法:2011年12月から2012年1月の間に,6大学院医学研究科で大学院生1,700人を対象に質問紙調査を行った.研究教育における複数の指導項目や指導体制を提示し,各項目の希望者の割合を男女で比較した.
結果:回答者は676人(女性227人)であった.女性は男性よりキャリア形成,コンピュータ,統計解析の指導を希望する者が多かった.また,男性は女性よりも指導者との関係は上下関係(師弟関係)が望ましいと回答した人が多かった.
結論:女性医師の増加に伴い,性別によるニーズの違いに配慮した研究教育の検討が望まれる.
キーワード:医学教育,医学研究,大学院,メンタリング,性差


*1 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学分野,Department of Epidemiology and Healthcare Research, Graduate School of Medicine and Public Health, Kyoto University
[〒606-8501京都市左京区吉田近衛町]
*2 北海道大学大学院医学研究科神経内科学分野,Department of Neurology, Hokkaido University Graduate School of Medicine
*3 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学,Department of Medicine and Clinical Science, Okayama University Graduate School of Medicine Dentistry and Pharmaceutical Science
*4 金沢大学付属病院 総合診療部,Department of General Internal Medicine, Kanazawa University Hospital
*5佐賀大学 医学部 地域医療支援学講座,Saga University Community Medical Support Institute
*6 愛媛大学医学部総合医学教育センター,Ehime University Medical Education Center
*7 北海道大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野,Department of Respiratory Medicine, Hokkaido University Graduate School of Medicine
*8 信州大学医学部医学教育センター,Department of Medical Education, Shinshu University
*9 Department of Medicine, University of California San Francisco
*10 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻社会疫学分野,Department of Global Health and Socio-epidemiology, Graduate School of Medicine and Public Health, Kyoto University
*11 福島県立医科大学,Fukushima Medical University
受付:2013年7月31日,受理:2014年1月31日
骨髄針穿刺においてシミュレーションは医学生の不安を減少させうるのか?

川﨑浩三*1 皆木 純子*2 中村 信彦*2

要旨:
背景:骨髄穿刺法を教示するためのマネキンを開発した.
方法:実習前後に学生が5段階スケールで回答した,平静さC,難易度評価E,自信Sについて検討した.
結果: 200名が参加し実習後3項目すべて有意に上昇した. (C: 1.57 ± 0.85 対2.61 ± 1.27; S: 1.61 ± 0.85対2.86 ± 1.01; E: 2.36 ± 1.13対3.65 ± 1.11) (平均 ± 標準偏 差).相関係数はES間の前後で0.481と0.557,CE間で0.346と0.526,SC間で0.487と0.414.
考察:シミュレーションは,予期不安と難易度評価を減少させうる.
キーワード:シミュレーション,骨髄穿刺,不安,自信,難易度評価


*1川崎医科大学小児科,Department of pediatrics, Kawasaki medical School, Kurashiki, Japan
[701-0192岡山県倉敷市松島577]
*2川崎医科大学現代医学博物館,Kawasaki medical Museum, Kurashiki, Japan
受付:2012年9月12日,受理:2014年1月26日
医療者教育における教育者養成のこれまでとこれから:
医学教育セミナーとワークショップの歴史が示す将来

西城 卓也* 丹羽 雅之* 川上 ちひろ* 今福 輪太郎*
阪下 和美* 藤崎 和彦* 鈴木 康之*

要旨:
現代の医学教育において,スタッフ/教員の教育能力の開発とその評価は重要である.文部科学省認定の医学教育共同利用拠点として岐阜大学医学教育開発研究センターは,全国の教育に携わる教育者,教員,スタッフの育成をミッションに,14年にわたり医学教育セミナーとワークショップを50回開催してきた.今回その参加者特性,内容の分析を通じて,これまでの歴史と今後の我が国における教育者としての継続的能力開発に関して考察した.これからは,教育能力の包括性,学習の多様性,現場と実践性の重視,あらゆる境界を超えるコラボレーション,国内外のエビデンスを融合する学識,発達段階に応じた継続的学習と評価がそのカギになると示唆された.
キーワード:医学教育,医療者教育,教員養成,スタッフ養成,ワークショップ,全国共同利用拠点


*岐阜大学医学教育開発研究センター,Medical Education Development Center, Gifu University
[〒501-1194 岐阜県岐阜市柳戸1番1]
受付:2014年1月22日,受理:2014年1月25日
医学教育におけるカリキュラム開発

田川 まさみ*1 西城 卓也*2 錦織 宏*3

要旨: 
医学教育におけるカリキュラム開発の背景と基本事項を概論する.
カリキュラムは学習者,指導者,管理者が学習・教育を遂行するためのガイドとなる情報である.学習者中心の教育とアウトカム基盤型教育を基本的理念とし,グローバル,国内,地域のニーズ,状況に基づいて教育プログラムの包括的な目的を決定し,期待されるアウトカム,学習方略,学習者評価を計画し,教育評価と改善のための体制も整備する.モジュール,統合,スパイラルカリキュラム,実践の場での学習は専門職の能力を修得する為に効果的である.学習者もカリキュラム開発に参画する.教育の成果,質の社会への公表は医学教育の説明責任を果たし,医師の質保証につながる.
キーワード:医学教育,カリキュラム,アウトカム基盤型教育,コンピテンシー,認証評価


*1 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科医歯学教育開発センター,Center for Innovation in Medical and Dental Education, Kagoshima University Graduate School of Medical and Dental Sciences
[〒890-8544 鹿児島市桜ヶ丘8−35−1]
*2 岐阜大学医学教育開発研究センター,Medical Education Development Center, Gifu University
*3京都大学大学院医学研究科医学教育推進センター,Center for Medical Education, Kyoto University
受付:2014年1月19日,受理:2014年1月21日
大阪大学医学部における社会人医学教育:
特定非営利活動法人臨床研究・教育支援センターからの委託を受けて実施した10年間の活動報告

渡部 健二*1, 2 和佐 勝史*1, 3 吉田 雄一*2 竹原 徹郎*2, 4

要旨:
背景:NPO臨床研究・教育支援センターは,創薬・医療機器開発に携わる社会人を対象とした医学教育を大阪大学医学部に委託して開催した.
方法:2004年から10年間で25テーマの短期集中型セミナーが合計214人を対象に実施された.セミナーでは講義,実習,症例検討会,患者交流,総合討論が行われた.
結果:授業アンケートによれば受講者の満足度は高く,その中でも患者交流の満足度は最も高かった.
考察:社会人医学教育が活性化する中で本セミナーの特徴は,患者の実態への正しい理解に基づいた患者本位の医療を目標として,短期集中型少人数制セミナーを創薬や医療機器開発に携わる社会人に提供することである.
キーワード:社会人教育,創薬,医療機器開発,授業アンケート


*1大阪大学医学部医学科教育センター,Medical Education Center, Osaka University Medical School, Osaka, Japan
[〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2]
*2大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学,Department of Gastroenterology and Hepatology
*3小児成育外科学,Department of Pediatric Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine, Osaka, Japan
*4特定非営利活動法人臨床研究・教育支援センター社会人医学教育部門,NPO-the Supporting Center for Clinical Research and Education, Osaka, Japan
受付:2013年9月19日,受理:2013年11月20日
ジャカルタ医学教育学会参加報告

宮地 由佳* 錦織 宏*

要旨:
1. 2013年12月にインドネシアで開催された第6回ジャカルタ医学教育学会に参加した.
2. インドネシアにおいても医学教育学への関心は高まりつつある.本邦も含めたアジアからの世界への研究成果の発信が望まれる.
キーワード:インドネシア,ジャカルタ


*京都大学医学教育推進センター,Center for Medical Education, Kyoto University
[〒606-8501 京都市左京区吉田近衛町]
受付:2014年1月29日,受理:2014年1月31日

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