委員会活動
学会国際化委員会
学会国際化委員会 Internationalization Committee
国際学会・学会事前情報
場 所 | Phuket Graceland Resort and Spa, Phuket, Thailand |
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日 時 | 2014年12月4日~7日 |
ホームページ | http://2014jointpbl.org/ |
抄録締切 | 15 September 2014 |
Early Bird Registration | 15 October 2014 |
Regular Registration | 30 November 2014 |
場 所 | ミラノ |
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日 時 | 2014年8月30日〜9月3日 |
ホームページ | http://www.amee.org/conferences/amee-2014 |
場 所 | シンガポール |
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日 時 | 2015年2月4日〜8日 |
ホームページ | 未掲 |
参加報告
Dundeeに本拠地を置くヨーロッパ医学教育学会の年次集会。アジアや北米を中心に、ヨーロッパ以外からも参加者が非常に多く、国際学会の色が濃い。今年は、チェコ共和国のプラハでの開催で、日本からも30名近い参加者が集まっていた。医学教育の初学者であっても温かく招き入れる姿勢は一貫しており、リピーター参加者が多いのもこの学会の特徴であろう。個人的には、医学教育研究を推進するというテーマのシンポジウムで、先進的なグループがいかに地道に活動を継続してきたかを再認識できたのが非常によかった。来年はスペインのマラガで8.29-9.2開催予定。(大西弘高)
香港大学医学部の120周年記念の行事の一環として“Flontiers in Medical Education”が、香港大学のCheung Kung Hai Conference Centerにて開催された。世界各国の医学部におけるカリキュラムリフォームの潮流をテーマであった。各大学の課題を共有・議論することができ大変有意義なシンポジウムであった。アジアからはHong Kong大学はもちろんPeking大学、Singapore大学、北米からHarvard大学、McMaster大学、欧州からDundee大学、Maastricht大学、豪州からWollongong大学の代表者が集い、それぞれの現状報告がなされた。まず、カリキュラムとは、社会情勢・医療へのニーズを色濃く反映すべきものであるというのが大前提であることが共有された。その上で、いかなるカリキュラムを組み、どのような長期的展望をもって評価していくかが重要であることも強調された。一方で、そのプロセスがいかに難しいことであるかも活発に議論された。なお、どの大学でもPBLが盛んに取り入れられており、その動向が共有されたが、Maastricht大学のcees van der Vleuten教授が、“どんなカリキュラムでも、学生は常にflexibleであり、対応できる。問題はいつだってTutorなのだ”と強調されていたのは興味深かった。多くの医学教育研究を根拠にPBLの重要性を論じる姿勢は、参考になるものであった。(西城卓也)
台湾の高雄医学大学Kaohsiung Medical Universityの主催で開かれた講演会であり、台湾各地より医学、看護をはじめとする医療専門職教育に携っている人の参加が見られた。今回のテーマはReflection and Critical Thinking in Medical Professionalism and Humanities Educationであり、アメリカ、カナダ、マレーシア、日本(大西、田川)を含む8名の演者により新しい教育やカリキュラムの試みが紹介され活発な質疑が行われた。台湾はアメリカとの関係も深く英語が堪能なだけではなく国際的視野でこの地域の医学教育を発展させていることが実績として感じられた。(田川まさみ)
アメリカの「全国医学部長会議」「全国医学部教育関連各種委員会会合」「医学教育学会」「医師資格試験実施機関からの報告会」「研修医会」が同時に開催される大規模な年次集会といえば、性格を最もよく理解することができる。今回はWashington DCでの開催であった。学会に相当するResearch in Medical Education RIMEのセッションは11月4日より7日までの3日半にわたり、シンポジウム、paper presentations、ポスターに分かれていたが、いずれも発表と議論の質の高さと参加者の熱心さには目を見張るものがあった。テーマはexamining professional behavior, facilitating student learning, educational realities of increasing class size, physical examination skills, self assessment, predicting clinical skills performance, teaching and learning, clinical clerkship, faculty development, assessment and evaluation, graduate medical education, clinical killsと広範でありホットな内容であった。RIME以外にも学務関連の小グループ討議やコンセンサスカンファレンスでは卒前卒後生涯教育の連携、ポートフォリオの最新の動きやスカラーシップが討議された。USMLEの最新情報説明では、今後予定されているstep1の中止と基礎医学を含むstep2の試験導入の説明があり、National Board of Medical Examinerが医学部と情報交換しつつ常に最善の試験提供を目指している姿勢が伺われた。Miniworkshopも同時開催されておりFDの機会ともなっていた。北米で医学教育に携る人たちの業務を推進し、最新の知見を共有し、情報発信をする重要な機会であり、北米の医学教育の水準がこのような組織によって高く維持されていることが理解できた。(田川まさみ)