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委員会活動

研究推進委員会

研究推進委員会  Education Research Committee

日本医学教育学会 研究推進委員会主催
第20回 医学教育研究技法ワークショップ(報告書)

医療者教育の研究を立案してみよう
概要
質の高い研究を行うためには、研究を開始する前に目的を明確にし、十分な準備を行い、適切な方法を選択することが不可欠である。近年、医療者教育分野の研究は活発化しつつあるが、いざ研究に取り組もうとすると、どのようなテーマを設定すべきか迷うことが少なくない。
たとえば、どのようなリサーチクエスチョンが重要なのか、先行研究をどのように検索すればよいのか、実行可能性はどうか、どのような研究手法を採用すべきか、またどのようなフィールドや協力者を得るべきかといった点について、個人で検討するのは容易ではない。
本ワークショップでは、参加者が抱えている課題や関心を持つテーマに基づき、それぞれ研究計画を報告する。そのうえで、研究目的の明確化、先行研究に基づくリサーチクエスチョンや仮説の設定、適切な研究方法の選択、倫理的配慮などについて、タスクメンバーおよび他の参加者とともに議論を行い、各自のニーズに応じて研究計画をブラッシュアップすることを目標とする。
対象
医学教育研究を計画中または実施中の方。
医学教育学会員でなくても可。ただし定員を超える応募があった場合、学会員を優先。
日時
2026年3月8日(日) 13:00〜16:00
会場
オンライン(Zoom)
タスクフォース
日本医学教育学会 研究推進委員会(菊川誠、今福輪太郎、大久保由美子、石川ひろの、片岡仁美、鋪野紀好、武冨貴久子、林幹雄)
事前課題
1. 医学教育 45巻第5号 特集「医学教育はじめの1歩:論文執筆に向けた12 Tips」
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/mededjapan/45/5/_contents/-char/ja/
医学教育 50巻第6号 特集「そうだ, 医学教育誌に投稿しよう!投稿虎の巻」
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/mededjapan/50/6/_contents/-char/ja
を読んでおく。
2. 当日は、各自の研究について10〜15分程度で発表、15〜20分程度ディスカッションを行うため、下記の内容を発表できるよう準備する。
・研究の学術的背景、先行研究
・研究目的、リサーチクエスチョン
・研究デザイン、方法
・その他、迷っていること、相談したいことなど
タイムテーブル
2026年3月8日(日) 13:00〜16:00
13:00-13:10 開会挨拶、タスク紹介、流れの説明
13:10-13:30 ミニレクチャー:研究計画をブラッシュアップするためのTips(今福)
13:30-15:35 参加者発表:4グループにブレイクアウト
各グループ:約30分×3-4名(途中、適宜休憩)
タスク:
グループ1(菊川・武冨)、グループ2(今福・片岡)
グループ3(大久保・鋪野)、グループ4(石川・林)
15:35-15:50 全体討論:各グループの議論の共有
振り返り
15:50-16:00 メンタリングプログラムの紹介(武冨)
ポストアンケート
閉会挨拶
参加者

15名(近畿大学、横浜市立大学、長崎県精神医療センター、久留米大学、昭和医科大学、洛和会音羽病院、順天堂大学、北海道大学病院、和歌山県立医科大学、広島大学、西吾妻福祉病院、秋田大学医学部附属病院、東京女子医科大学、熊本大学、デジタルハリウッド大学大学院)

報告概略

本ワークショップは、「医療者教育の研究を立案してみよう」をテーマに、参加者が抱える課題や関心を持つテーマについて研究計画を発表し、研究目的の明確化、先行研究に基づくリサーチクエスチョンや仮説の設定、適切な研究方法の選択、倫理的配慮などに向けて、タスクメンバーおよび他の参加者と共に議論しながら、各自のニーズに応じた研究計画のブラッシュアップを目的として実施された。
グループでの話し合いに先立ち、今福委員による「研究計画をブラッシュアップするためのTips」と題したミニレクチャーが行われ、研究実施にあたっての実践的なポイントについて説明がなされた。
その後、4つのグループ(各タスクメンバー2名、参加者3~4名)に分かれ、研究計画の発表とディスカッションが行われた。各グループにおいて多様な医学教育研究テーマが共有され、活発な意見交換が行われた。取り上げられたテーマは、さまざまな実習や教育プログラムの意義や効果の評価、女性医師のキャリア形成、医師のバーンアウトや進路選択、学修への動機づけの支援やモチベーションの評価など、多岐にわたった。議論では、リサーチクエスチョンの明確化、質的研究の活用、研究手法の選択、文献検索のためのキーワード設定などが主要な論点となった。タスクからは、その場で関連文献や検索の視点が具体的に提示されるなど、参加者にとって実践的かつ学びの多い機会との振り返りがあった。
ポストアンケートでは、グループでの議論を通じて多角的な視点から助言を得られ、自身の研究テーマや次のステップが明確になったとの意見が多く寄せられた。参加者同士が研究上の課題や実践について共有し合うことで理解が深まり、研究計画が洗練されたとする声も多かった。また、初心者にも分かりやすく、相談しやすい雰囲気の中で指導者や他の参加者から具体的な助言を得られたことが大きな学びにつながったとの評価が見られた。今後の要望としては、研究デザインの構築、統計手法の選択、リサーチクエスチョンの立て方や先行研究検索などを扱う講習、さらに研究発表や進捗共有を行うフォローアップの機会を望む意見が挙げられた。

成果発表の場とは異なり、これから実施する研究を自由に共有し、相互に意見を交わす形式は、新たな気づきや学びを促す貴重な機会となったことがうかがえる。今後も、研究初期段階における対話と助言を重視した場の継続が強く望まれる。

第58回日本医学教育学会学術大会

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