学生・研修医・医療者教育指導者のための学修者評価ガイド
~理論と実践~

日本医学教育学会(21−22期) 学習者評価部会

第1章教育現場でコンピテンシーとEPAsを評価する際の理解のために

2) 実践編

(1) 初期臨床研修の9つの到達目標(9つのコンピテンシーとマイルストーン)

①.医学・医療における倫理性
②.医学知識と問題対応能力
③.診療技能と患者ケア
④.コミュニケーション能力
⑤.チーム医療の実践
⑥.医療の質と安全の管理
⑦.社会における医療の実践
⑧.科学的探究
⑨.生涯にわたって共に学ぶ姿勢

 初期臨床研修においては9つのコンピテンシー(資質能力)が設定されています。このコンピテンシーの評価は直接的にはマイルストーンとして設定されている研修評価票Ⅱを用いて評価する仕組みになっています。ここでは4つのレベルが設定され、それぞれ、医学部卒業時、初期研修中間時、初期研修修了時、それ以上となっています。適宜、定期的に評価することでその地点から終了までの期間を考慮してレベル3に到達できそうなのか、研修内容の調整が必要じゃないのかも確認できます。